この記事は、Apple大好き筆者が9月16日のAppleEventの発表を見て新型iPadについて考察したものです。のちにその後の情報をもとに加筆修正しております。
日本時間9月16日深夜。AppleEventがオンラインで開催され、新型Apple Watch6、Apple Watch SE、新型iPadAir4、新型iPad8が発表されました。
今回は発表会当日予約開始9月18日発売の「iPad8」ついて、考察したいと思います。
また、予約当初お問い合わせを頂いた内容なども参考に、昨年から今年の夏まで非常に好調に売れていたiPad7と比較してどう変わったのかを考察したいと思います。
新型が出るってことは、一つ前のiPad7がお得に買えるって事?
iPadAir4もある、iPad8とどう違うのかしら?
そもそも何がどう違うの?
今回の記事は、そんなiPadについて説明します!
この記事は、Appleなどにあまり詳しくない初心者の方を対象に書いています。詳細を知りたい方は、Apple公式サイトをご覧ください。
iPad、iPadmini、iPadAir、iPad Proってそもそもどう違うの?
iPadの違い
iPadの違いをラインナップで説明します。
iPad8、iPadmini5、iPadAir4、iPadPro11(2nd)、iPadPro12.9(4th)の違いから説明します。
この5タイプのiPadは、性能で分けると4つ。
モデルランク | 製品 | |
ハイエンド | iPadPro11(2nd), iPadPro12.9(4th) | 動画作成やPro仕様のアプリもサクサク動く。カメラはiPhone11クラス。 イラスト作成、音楽編成なども難なくこなせる。PCに使えるチップ搭載。 Wifi6搭載で次世代のインターネット環境にも対応。 |
ハイエンドに近いミドルクラス | iPadAir4 | iPhone12と同じチップが搭載され、内蔵メモリも4Gにアップ。ミドルクラスだが簡単な動画作成、ゲームなどの動きも快適といえるレベルに。デザインがiPadPro11に非常に似かよったものに変更。周辺機器も同じものが使えるように。 WiFi6搭載で次世代のインターネット環境に対応。 |
少し上のエントリー | iPadmini5 | 画面サイズが一番小さいモデル。iPhoneXSとおなじチップ搭載でチップはiPad8と同等。液晶はiPad8より上位。クリエイティブな作業まではしない、電子手帳のように持ち運んで使いたい。無料のOffice mobileが唯一使えるサイズ。無線規格やBluetooth規格は1つ古くiPad8と同等。 |
エントリー | iPad8 | オンライン授業など最低限の性能を確保。チップはiPhoneXSと同じ。チップ性能がiPad7より2年分進化。ペンが使え、フルサイズキーボードも純正オプションで用意されている。 Bluetooth規格は1つ古い。 |
iPad8はチップ以外はすべてiPad7のままと言えます。ただチップ性能が2世代分アップした事で、iPadminiと同じ処理能力になりました。そのため、Lightning端子のiPad8とiPadmini5とUSB-C端子のiPadProとiPadAir4で大きく2区分にしてもいいのでは?と思えるようになってきました。
もちろんチップ以外にも、液晶画面の性能にも差があり、メモリ容量、カメラ性能、内蔵無線LAN、Bluetooth規格なども違っており、かなりずば抜けてProが高性能、iPadAir4がそれに追随し、iPadが離されている印象です。
2020年前半でよく売れていたiPad7においてはチップがiPhone7と同じということもあり、高性能なマシンが大好きな私としては、iPad7は非常に魅力の少ないタブレットでした。
iPad7への不満
現在必要とされる最低限の機能は全て網羅しているんですが、4年前のスマホに使われていたチップの性能からみると、今後どこまで耐えれるかな・・という将来性の部分が正直不安でした。
そうは言っても、コロナ禍で思ったのは、これからは子ども一人に一台のタブレットやPCが必要かもしれないという緊迫感でした。やはり少しでも低価格なモデルが必要ですよね。
そうなんです。やはり一人一台となると、iPadAir3のように6万円を超えてくると負担が大きく感じます。なので、やはり数が必要な場合や使う対象者が小さなお子さま、中高年の初めてのタブレットなどの用途でよく売れていました。
iPad7は、2020年4月から学校現場で採用した私立学校や公立の高等学校も多かったモデルです。
iPad8、iPadAir4の登場
iPad8
そして、今回の新型iPadの発表です。
iPad8は本体のサイズ、周辺機器の対応などiPad7のものを引き継ぎました。(電源アダプタが18W USB-C電源アダプタに変更されています。従来のiPad用電源アダプタは非対応です。電源供給量の関係でしょうか。詳細は不明)見た目何も変わっていません。ですので今まで販売されていたiPad7(サプライ品の表記ではiPad10.2と表記されているものも多いです)のものをそのまま使っていただけます。
それは販売員にとってもお客様にとっても嬉しいですね。
iPad7で使えてたものがほとんど使えると思っていいんですね。
はい。そうです。
ですが、特筆して変わった点は、不満が高かったチップです。
チップがiPadAir3、iPadmini5と同じチップを搭載してきました。液晶等の差があるので、位置付けとしてはmini5の方が上にはなりますが、iPad7と比べると処理能力が大幅にアップ(7の40%up)、グラフィック性能も大幅アップ(2倍)です。
そんなにUPしたんですか?すごい!
なんとお値段すえおきで、性能大幅アップ。今まで不安に思っていた部分が払拭されました。付属品もUSB-C-LightningケーブルとtypeC対応充電器(20W USB-C電源アダプタ)がついてきます。以前のモデルが12Wの電源アダプタだったので高速充電になっています。
良いじゃないですか。もう、iPad8予約しちゃいます。
iPad8はiPad7と比べると処理能力などが大きくアップしたのですが、どうしても残念に思えてならない点が1つあります。
それが、WiFiなどの無線規格です。
2020年はコロナ禍による外出制限等もありオンライン授業、リモートワークが導入された年でもありました。それに伴い、ネットワーク回線が逼迫し、さらなる高速回線が求められるようになった年でもあります。
遅かれ早かれ高速通信が現実化する中、WiFi6が搭載されなかった事、Bluetooth規格が4.2のままだったことがどうしても気になります。学校現場などではすぐには対応できない部分でもあるのでそこまで問題はないのかもしれませんが、ここ数年で環境は急激に変わると思われます。
その際、WiFi6などが搭載されていない点が製品の快適利用の年数を短くしないのか?といった杞憂を抱かせるのです。
そこまで急速に変化はしないかもしれない・・と考えれば必要十分なのかもしれませんが、多数同時接続を可能にする要素でもあるので気になっています。
新型が出たので旧型が安くなるのか?
あ、でも新しいのが出たってことはiPad7が超特価で売られたりするんじゃ。
それが・・。ネットとかで見ても中古品や訳あり品でも30,000円前後。発表直後より価格が下がったといえ中古でこの値段。
新品も安いところで34,980円とかで売られていてけして安くなった・・といった感覚はありません。
iPad7は地域や販売店でも差はあると思いますが、コロナ禍の品薄で一時全く入荷がない状況になり5月中旬ごろから徐々に復活して、6月7月と在庫状況も持ち直していたんですが、8月頃には再び品薄になっていました。そして新型発表前には完売欠品入荷メドなしというお店が多かったのが現状です。そして、Appleの場合、過去の例をみても新型が出ても旧製品の値下げをすることがほとんどありません。1000~3000円程度。
9月30日時点でiPad7はAmazonさんで32Gが34,980円で販売されていました。税込で3,300円引きです。
iPad8の品薄も重なり、2020年12月末にはiPad7を販売しているサイトが見受けられません。今回は相当性能が上がった上でお値段すえおきなので、探してまで中古品や型落ち品に手を出す必要はないと思います。待ち時間は長いかと思いますが、待ちさえすれば手に入ります。
先ほどのiPad8の価格は32Gが税込38,280円。
性能大幅UPの新型と一つ前のモデルの値段が3000円程度なんですか?
そうなんです。発売日を過ぎるとなんらかの判断があって、もう少し市場価格も下がるかもしれませんが、流通量から考えてもあまり期待できません。むしろiPad8の品薄を受けて値下がりしない可能性の方が高いです。
じゃあ、新型買う方が絶対お得ですね。
そういうことです。
どのくらいの供給量があるかわかりませんが、注文をして待てば必ず手に入るわけですから、iPad8を買う方が絶対お得です。
iPadAir4は?
iPadAir4
10月23日(キャリアは月末)から発売のiPadAir4の方はすごい進化をしているんです!
いや〜。色がかわいい!
でしょう!
とってもかわいい五色展開で登場しました。ただ実物は写真とはちょっと色合いが違うかなって気がします。
これ、前評判通り反応がすごく良く売れています。2020年のクリスマス商戦、年末年始商戦でも品薄になっています。
iPad8とiPadAir4ではどちらがおすすめですか?と聞かれたら、予算さえ許せばiPadAir4ですと答えています。
iPadAir4はiPadProに似たデザインで登場。周辺機器なども、iPadPro11(2nd)用のものが使え、Air3とはフルモデルチェンジしたモデルと言えます。USB-C端子を搭載したことで、やれることもぐんと増え、拡張性があがりました。Proに似てはいますが、カメラや電源ボタンなどが違うためケースは専用のものになります。フィルムはメーカー側でPro11でもAir4でも使えるものが発売されましたが、Air4の記載のないPro11のフィルムを間違ってかってしまうとトラブルため購入時に注意が必要です。
純正のキーボードはiPadPro11のものがそのまま使えますが、純正のSmart Folioや汎用メーカー製のカバーはiPadAir4専用のものになります。厚みとかも微妙にAir4の方があります。電源ボタン(トップボタン)の部分がタッチID(指紋認証)になっていること画面サイズも10.9なので、iPadPro11用を誤って買わないようにしてください。
ケース・フィルム選びは注意が必要です。種類は、iPad8みたいに多くはなく、少なめです。
FaceIDは非搭載ながら、電源ボタン(トップボタン)がタッチIDになっているという新機能。(コロナ禍でマスクをしている為FaceIDの評判が悪いです。電源ボタン(トップボタン)のタッチIDは期待値大です)
そして、高性能マシン好きの私がびっくりしたのが。
iPadProに極めて近づく高性能チップを搭載してきました。PC用チップ搭載です。
それによってゲームの画像が超キレイ。動画編集だって出来ます。内蔵無線LANもwifi6を搭載してきました。
液晶性能などはiPadProに軍配が上がりますが、極めてiPadProに寄せてきました。それなのに、値段は・・・64Gでわずか8,000円ほどUP。に抑えてきました。
iPadAir4発表後はiPadAir3が見向きもされなくなるバージョンアップです。
イベントでゲーム画像の処理の違いが紹介されていましたが、ゲーム好きの方、iPadAir4ですよ。これ本当におすすめです。
まとめ
- とにかく安いタブレットが欲しい人、iPad8を買うべし!
- かわいいタブレット、ゲーム用にタブレットが欲しい人・・iPadAir4を買うべし!
- ストレージが128GB程度でいいなら・・思い切ってiPadPro11を買うべし!
以上、AppleEvent発表当日の情報を元に12月末時点での情報を加筆訂正しております。
また、新情報等入手しましたら、訂正追記等させていただきたいと思います。
○iPad製品の価格等はこちら○