AirPodsProの空間オーディオを体験する!

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AirPodsPro
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発売以来大人気のAppleのAirPodsProは2020年秋、アップデートで空間オーディオ機能とダイナミックヘッドトラッキングに対応しました。そちらを体験しての感想をご紹介します。

AirPodsPro ¥30,580-(税込)
AirPodsPro

Appleが2019年10月28日発売したApple初のノイズキャンセリング機能付きBluetoothワイヤレスイヤホンです。

発売から2年以上たちますが、ノイズキャンセリング機能付きの完全ワイヤレスイヤホン部門での人気は衰えていません。

AirPodsProのユーザーの特徴として興味深いのは、過去にイヤホンにこだわったことがないライトユーザーが多いことです。AirPodsProで初めてノイズキャンセリングイヤホンを手にしたユーザーも多く、その高品質なノイズキャンセリング機能はユーザーに感動を与えました。

また、ノイズキャンセリングとは逆の機能として、外部音取り込み機能があげられます。外部からの音を集音し、音楽などを聴きながらでも自然な音で周囲の人と会話ができます。

新機能 iOS15では、顔を向けた方角からの声をより聞こえやすくする機能が追加されました。

他にも、AirPods初代から継承される機能として、片側のイヤホンを外すと音楽などが停止、再び耳に戻すと続きから再生します。

Bluetooth系イヤホンは音が途切れたりズレるといった製品が多いですが、AirPodsにはそういった事がまずありません。低遅延イヤホンの部類に入る性能です。

Apple系デバイスでは、設定も簡単。デバイスの側でケースの蓋をあけるだけ。デバイスに接続画面が表示されるのでタップをしたら初期設定は完了。自身の持っているAppleデバイス間での切り替えはなんと自動。

他社製のBluetoothイヤホンでは、基本一台の端末に一台のBluetoothイヤホンがペアリングされるため、複数のiPhoneやiPad、AppleWatch、Macなどを使用したい場合、その都度ペアリングの解除・再設定が必要になります。

しかし、AirPodsProの場合、自身の使っているiPhoneやiPad、Mac、AppleWatch間での切替は自動もしくは簡単な画面操作でできます。(iOS14、iPadOS14以降自動切り替えが追加されました)

そういった機能性・利便性から、ワイヤレスイヤホン全体での販売総台数はApple製が2020年シェア率40%超えを記録しました。

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私も以前使っていたBeatsXがケーブル内の断線により3台続けて短命(1年未満から1年ちょっとで故障)だったことから、2020年春にAirPodsProを購入し愛用しています。

20年6月のApple WWDCで「空間オーディオ」を発表

2020年6月、恒例のappleのWWDCにおいて、AirPodsProがさらに進化することが発表されました。

2020年秋にリリース予定のiOS14やiPadOS14へのアップデートによってAirPodsProが「空間オーディオ」に対応すると発表されました。新商品を出してのアップグレードではなく、既存製品のファームウェアアップデートと対応デバイス側のOSのアップグレードにより、デバイス間の自動切り替え「空間オーディオ」の機能が追加されました。

空間オーディオ???

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新製品ではなく、すでに販売しているAirPodsProがそのままOSのアップグレードで進化して、空間オーディオ機能が付く??それって凄いですよね。

AirPodsProに搭載する空間オーディオ(とダイナミックヘッドトラッキング)は自分の頭の向きを変えたりデバイスを動かしても360°のサラウンドサウンドになる。「映画館のような立体的なサラウンド体験がAirPodsProだけで出来るようになる」そして、頭を動かしても音の場が固定されるようになるというのです。

この発表を聞いた直後の私にとって、ワクワクする未来が想像できる素晴らしい発表でした。

なぜかというと、私のような集合物件暮らしだけど映画やドラマ好き、迫力あるサラウンドを体感したいけど、ご近所へ迷惑をかけないか心配で、音響設備をアップグレードできない・・といった者にはAirPodsProで素晴らしい体験が可能になる?

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周囲への配慮を気にする日本人にはもってこいの音響設備じゃないでしょうか。

空間オーディオ

Spatial Audio(空間オーディオ)とはサラウンド(立体)音響のことです。

立体音響というのは元来、前後左右天井に配置された複数のスピーカーを駆使して没入感に満ちた音の環境を作り出す音響システムで、映画館などでの導入が増えているので想像しいやすいかと思います。

空間オーディオは、それと同様の音場をAirPodsProのリスニングで作り出すということです。

待ちに待ったその時がやってきた!

2020年9月17日。iOS14のリリーススタート!

空間オーディオ機能がとうとうやってきました!

iOS14へのアップデート

待ちに待っていた空間オーディオを体験してみよう!

iOS14へのアップデート後にAirPodsProの空間オーディオ機能を早速試します。

設定はとても簡単

iOSを14にアップデートした後、iPhone内の映画や音楽の音声をAirPodsProでONにして聴くだけ。

いきなりいつもの音楽を再生した時も、音が自分を包み込んでいるかのように良くなっていると感じました。

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さっきまでのAirPodsProと違う!!!

iPhoneやiPadで、AppleTV+のドルビーアトモス対応コンテンツを再生すると、まさに映画館で映画をみるような臨場感ある音が広がりました。

音楽も良くなったと感じましたが、iPhoneに入っているAppleTVのアプリでドラマを再生。

AppleTV+のコンテンツの多くがDolbyAtmos対応の為、空間オーディオをすぐに体験できるのです。

その臨場感たるや・・それまでとは完全に別物で、鳥肌が立ちました。

音に迫力があり、セリフなどは前から聞こえてきて頭をふると、同じ方向(セリフなどは前の方から聞こえ、もちろん後ろから呼び掛けられるようなシーンなら背後から聞こえる)から聴こえるように音の向きが変わるのです。ーダイナミックヘッドトラッキングー

音楽には立体感が生まれ、下から背後から前からと今までテレビやモニターに備え付けていたスピーカーから出ていた音と違い、空間全体で響いてくる。そう言葉通り「空間オーディオ」。

包まれる感覚。立体的な音は私には初体験の経験で、自分自身がドラマや映画の中に入り込んだかのような感覚になります。

リリース直後は体の向きを変える時、少し音の位置がカクカクと切り替わっている感じもありましたが、これはその後のアップデートで2021年10月現在は全く感じられなくなっています。

スタート当初はAppleTV4Kなどが対応していなかった

感動を与えてくれた空間オーディオですが、2020年秋のスタート時には、残念な事にもっとも対応を待ち望んでいたAppleTV4KやMacは対応しておらず、大画面で大迫力の音響を楽しむことが出来ませんでした。

またAppleTV+などの一部の対応コンテンツしか利用出来ないため、ごく一部の人しかこの機能の良さを感じることが出来ませんでした。

2021年6月AppleMusicが空間オーディオに対応

空間オーディオが一躍、注目される結果となったのは、2021年からAppleMusicが空間オーディオに対応したことです。全ミュージックビデオと一部の楽曲が対応し、音楽の世界に新しい体感をもたらすことになりました。

音楽の視聴感がより一層極上のものになりました。

2021.6 AppleMusicが空間オーディオ、ロスレスオーディオに対応

2021.6.8~ AppleMusicで空間オーディオ・ロスレスオーディオ楽曲の配信がスタート。

MusicVideoでは5月中から先行配信が始まっていましたが、6月8日から楽曲の方でも対応。iPhoneなどの設定でMusicのダウンロードで空間オーディオでのダウンロードを常にONにしておけば、ダウンロードした場合でも聞けるように。

6月8日時点ではクラシックや海外アーティストの楽曲などがいち早く配信スタート。

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新しい楽曲の視聴体験が出来るようになりました。音一つ一つに距離感があり、360度の音体験が全く新しい感動を与えてくれます。

約1年待って、Apple TVが空間オーディオに対応

この対応は最高の喜びでした。

アパートやマンション暮らしだと、映画好きでもなかなかサラウンドな空間作りはできないが、AirPods Proだけで本格的なシアターにいるような気分になれるようになったのです。

大型ディスプレイにAppleTV4Kをつなげて、夜間AirPodsProやAirPodsMaxなどの空間オーディオ対応イヤホン、ヘッドフォンで映画やドラマ、ミュージックビデオを観る。

期待していた以上にこの体験は楽しいです。

2021年秋、iOS15やiPadOS15で「ステレオの空間化」が実現

映画やドラマ、楽曲すべてがDolby Atmosに対応することはなかなか難しいですし、あらゆるコンテンツが対応するのは待てません。

そこでAppleでiPhoneやiPad、AppleTV4Kでは、「ステレオの空間化」の機能を設けました。

これによって、Dolby Atmosに対応していない楽曲やコンテンツを擬似的に空間化することが可能になり、より楽しめるように進化しました。

ステレオの空間化

iOS15、iPadOS15、tvOS15のアップデート後にはステレオ対応の楽曲を空間化する機能が追加。ドルビーアトモスでない楽曲も空間化されて聴けるようになりました。

このアップデートにともなって、AppleMusic以外の音楽アプリなどでも音が空間化させて聴くことが出来るようになっています。

ダイナミックヘッドトラッキングにも対応しています。

Netflixが空間オーディオを実装

2021年 Netflixが映画館のような立体音響で楽しむことが出来るようになりました。

非対応コンテンツもステレオの空間化機能で3D音響が楽しめるようになりました。

あ、残念その端末・・空間オーディオ対応してません・・

2020年秋、空間オーディオに大変感動した私、iPadProにもiPadOS14をインストールして、AppleTVを見てみることにしました。

が、あれ?普通・・。うん?

iPhone11Proに変えてみる、お!音が変わった。

この時の私のiPadProは9.7。そう初代のiPadPro9.7です。この時まではあまり不満もなく使っていました。メモリーが足りない(内蔵メインメモリー2GB・今のiPad8でも3GB搭載してます)ところが少し気になっていたぐらい。検索もノートとして使うことも、動画を見ることも何も問題を感じていませんでした。

でも、iPadOS14にした後、やってみたい新しい機能が出来ない!!

Arcadeのゲームは固まって出来ない!

AirPodsProが空間オーディオ対応しない!

写真編集で修正をかけようとするが、5回に2回以上固まってエラーで切り替わらない。

とにかく、クリエイティブなことはほぼ無理。

この前までそうだった?これってiPadOS14のせい??

そろそろ買い換えだよな・・とは思っていましたが、予定は次のiPadProだと思っていたので、このところの動きの鈍さに不満爆発。

iPadPro11の第2世代に買い替えてしまいました。

空間オーディオ対応機種
iPadPro12.9(3rd)以降iPhone7以降のiPhone
iPadPro11(1st)以降
iPadAir(3rd)以降tvOS15を搭載したAppleTV 4K
iPad(6th)以降
iPad mini (5th)以降
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新しくiPadPro11(2nd)を購入したところ、空間オーディオ対応で感動の視聴体験できました。

M1以降のMacに対応

Macは2020年秋のMacOSのアップグレードで対応すると発表されていましたが延びて2021年後半で対応しました。

こちらは、M1搭載のMacで、MacOS Montereyで対応したようです。Monterey発表当初は対応していませんでしたが、2022年7月現在では対応しています。

まとめ

Appleの公式サイトでは「魔法のようなサウンド体験を届けます。」と書いていますが、

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その通りの感動体験でした!

凄く面白かったので、是非AirPodsProの感動体験、皆様もどうぞ!

ただし、使用するiPhoneやiPadはある程度最近のものでないとダメみたいです。

でも、やはり空間オーディオ、ダイナミックヘッドトラッキング。本当に感動ものです。

ぜひ、皆さんも体感してみてください。AppleTV+で1話無料のドラマなどの作品で、体感することができます。また、2021.6月からはAppleMusicでも体感出来ます。

2021年10月から対象AirPodsシリーズや対象Beats製品の購入でAppleMusicが6ヶ月無料おためしキャンペーンも始まっています。

空間オーディオ(ダイナミックヘッドトラッキング)は2021年10月26日発売のAirPods(第3世代)でも対応します。是非、体験してみてください。

では、また。

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