AppleのSuper Retina XDRディスプレイとは

Apple用語

Apple用語

iPhone11Pro/iPhone11ProMaxから登場したAppleのSuperスーパー Retinaレティーナ XDR ディスプレイが2020年秋発売の新型iPhone4機種(iPhone12Pro/iPhone12ProMax/iPhone12/iPhone12mini)全てに採用されました。(iPhone13シリーズ全4モデルも引き続き採用されています。)

このSuper Retina XDR ディスプレイとは何者でしょうか?

今回は、こちらのディスプレイについてご紹介します。

AppleではiPhoneXから有機ELディスプレイを採用した

皆さんは有機ゆうきEL(OLED=Organic Light Emitting Diode)ディスプレイをご覧になったことはありますか?

テレビコーナーでは有機ELのテレビが一際目立つ場所でテレビの高級モデルとして販売されていますが、AppleコーナーでもiPhoneXから採用されたパネルでiPhoneの上位モデルに2017年から採用されてきました。以下の表をご覧ください。

発売有機ELディスプレイ名称最大輝度ピーク輝度リフレッシュレート
2022.9iPhone14Pro MaxSuper Retina XDR ディスプレイ1,000ニト
(標準)
1,200ニト
(HDR)
2,000ニト
(屋外)
可変式
最大120Hz
2022.9iPhone14ProSuper Retina XDR ディスプレイ1,000ニト
(標準)
1,200ニト
(HDR)
2,000ニト
(屋外)
可変式
最大120Hz
2022.10iPhone14PlusSuper Retina XDR ディスプレイ800ニト(標準)1,200ニト(HDR)
2022.9iPhone14Super Retina XDR ディスプレイ800ニト(標準)1,200ニト(HDR)
2022.3iPhoneSE3×Retina HD ディスプレイ625ニト(標準)
2021.9iPhone13ProMaxSuper Retina XDR ディスプレイ1,000ニト
(標準)
1,200ニト(HDR)可変式
最大120Hz
2021.9iPhone13ProSuper Retina XDR ディスプレイ1,000ニト
(標準)
1,200ニト(HDR)可変式
最大120Hz
2021.9iPhone13Super Retina XDR ディスプレイ800ニト(標準)1,200ニト(HDR)
2021.9iPhone13miniSuper Retina XDR ディスプレイ800ニト(標準)1,200ニト(HDR)
2020.10iPhone12ProSuper Retina XDR ディスプレイ800ニト(標準)1,200ニト(HDR)
2020.11iPhone12ProMaxSuper Retina XDR ディスプレイ800ニト(標準)1,200ニト(HDR)
2020.10iPhone12Super Retina XDR ディスプレイ625ニト(標準)1,200ニト(HDR)
2020.11iPhone12miniSuper Retina XDR ディスプレイ625ニト(標準)1,200ニト(HDR)
2020.4iPhoneSE2×Retina HD ディスプレイ625ニト(標準)
2019.9iPhone11ProSuper Retina XDR ディスプレイ800ニト(標準)1,200ニト(HDR)
2019.9iPhone11ProMaxSuper Retina XDR ディスプレイ800ニト(標準)1,200ニト(HDR)
2019.9iPhone11×Liquid Retina ディスプレイ625ニト(標準)
2018.9iPhoneXSSuper Retina HD ディスプレイ625ニト(標準)
2018.9iPhoneXS MaxSuper Retina HD ディスプレイ625ニト(標準)
2018.10iPhoneXR×Liquid Retina ディスプレイ625ニト(標準)
2017.11iPhoneXSuper Retina HD ディスプレイ625ニト(標準)
2017.9iPhone8×Retina HD ディスプレイ625ニト(標準)
2017.9iPhone8Plus×Retina HD ディスプレイ625ニト(標準)

これを見ると、

「液晶」では、Retina HD ディスプレイ < Liquid Retina ディスプレイ

「有機EL」では Super Retina HD ディスプレイ <Super Retina XDR ディスプレイ

 へと進化しレベルアップしている事がわかります。

2021年9月発売のiPhone13シリーズでは、ディスプレイは同じSuper Retina XDRディスプレイですが、最大輝度が13Proと13ProMaxで1000ニト(標準)にアップし、プロモーションによって可変式120Hzのリフレッシュレートが実現しています。

2022年9月発売のiPhone14シリーズでも、ディスプレイは同じSuper Retina XDRディスプレイとなっていますが、最大輝度が14Proと14ProMaxではピーク時2000ニト(屋外)、1,600ニト(HDR)、1,000ニト(標準)とアップしています。

同じSuper Retina XDRディスプレイでも

同じSuper Retina XDRディスプレイの名称でも、最大輝度やピーク輝度、リフレッシュレートなどに向上が見られます。

「有機EL」と「液晶」の違い

この有機ELと液晶との違いは、有機ELは自ら素子が発光する為バックライトが不要だということです。液晶は自ら発光しない為、バックライトが必要です。その為有機ELはより薄くて軽く、消費電力も少なくてすみます。ある程度曲げたり、形状を変える事ができるというのも特徴です。輝度も有機ELの方が高く、目にも優しくなります。

iPhoneの取扱のある店舗で是非画面を見比べてみてください。iPhoneSE(2nd)とiPhone12シリーズを並べて比べるとその綺麗の差は一目瞭然です。

(2023年2月現在では、店頭にSEが展示されていないので比較が難しくなっています)

お客様
お客様

まるで写真を貼ったかのような鮮やかさにくっきりはっきりしてる。これは見比べないとわからないね。

実際、iPhoneSEを購入しようと来店されたお客様が、見比べてiPhone12miniを買って帰られることが多いのです。そのくらい画面の違いがはっきり体感できます。

midori
midori

初めてiPhoneXを手にした時、その液晶の綺麗さに驚きました。一度有機ELの画面に慣れてしまうと、もう普通の液晶のスマホには戻れないな・・と感じたのを覚えています。

そして、iPhoneXで感じたそのディスプレイはiPhone11Proで更に進化しました。

「Super Retina XDR」と「Super Retina HD」の違い

Super Retina XDR ディスプレイは、Super Retina HD の2倍のコントラスト比最大輝度は約30%向上しています。その上でエネルギー効率は15%改善しています。

その為HDR写真やビデオを真の黒と眩しいほどの白でより鮮やかに楽しめます動画や写真などを見るのが好きな方にはお勧めなディスプレイなのです。

映画やゲームなどのコンテンツを美しく表現してくれるディスプレイとも言われています。

midori
midori

Appleは商品の色や質感を表現するのに、iPhoneのSuper Retina XDRで最も近い色になるようにしているのではないか?と先日AppleWatchの記事を書いているときに思いました。AppleWatchの新色の赤はiPhone11Proで見る色が一番実物に近かったからです。あくまでも私の憶測ですが。

そして、2020年秋。とうとうAppleは贅沢にも全てのiPhone(SEをのぞく)にこのSuper Retina XDRを搭載してきたのです。

さらなる進化(割れにくい画面に)

更に、iPhone12シリーズから採用されたCeramic Shieldがディスプレイ表面をカバー。本体デザインを変えることで、耐落下性能を4倍に上げています。これにより壊れにくく割れにくいiPhoneを登場させてきたのです。

Super Retina XDRの中でのさらなる進化

iPhone11Proから採用されたSuper Retina XDRディスプレイですが、iPhone11ProからiPhone12Proへの進化はサイズが大きくなった程度の僅かな変化でしたが、iPhone13Proでは大幅に体感が良くなる進化をしました。

具体的には、標準時の輝度を200ニト明るく、そして可変式120Hzリフレッシュレートを採用することで、更に色鮮やかでコントラストの効いた、スクロール時のブレの減少でのチラつきが減り非常に見やすいディスプレイへと進化しました。

midori
midori

年々進化するiPhoneのディスプレイ。

是非、店舗に足を運んでいただいて、実物を手に取ってご覧ください。

タイトルとURLをコピーしました