Apple用語
iPhone11Pro/iPhone11ProMaxから登場したAppleのSuper Retina XDR ディスプレイが今回2020年秋発売の新型iPhone4機種(iPhone12Pro/iPhone12ProMax/iPhone12/iPhone12mini)全てに採用されました。
このSuper Retina XDR ディスプレイとは何者でしょうか?
今回は、こちらのディスプレイについてご紹介します。
AppleではiPhoneXから有機ELディスプレイを採用した
皆さんは有機EL(OLED=Organic Light Emitting Diode)ディスプレイをご覧になったことはありますか?
テレビコーナーでは有機ELのテレビが一際目立つ場所でテレビの高級モデルとして販売されていますが、AppleコーナーでもiPhoneXから採用されたパネルでiPhoneの上位モデルに2017年から採用されてきました。以下の表をご覧ください。
発売 | 有機EL | ディスプレイ名称 | |
2020.10 | iPhone12Pro | ○ | Super Retina XDR ディスプレイ |
2020.11 | iPhone12ProMax | ○ | Super Retina XDR ディスプレイ |
2020.10 | iPhone12 | ○ | Super Retina XDR ディスプレイ |
2020.11 | iPhone12mini | ○ | Super Retina XDR ディスプレイ |
2020.4 | iPhoneSE2 | × | Retina HD ディスプレイ |
2019.9 | iPhone11Pro | ○ | Super Retina XDR ディスプレイ |
2019.9 | iPhone11ProMax | ○ | Super Retina XDR ディスプレイ |
2019.9 | iPhone11 | × | Liquid Retina ディスプレイ |
2018.9 | iPhoneXS | ○ | Super Retina HD ディスプレイ |
2018.9 | iPhoneXS Max | ○ | Super Retina HD ディスプレイ |
2018.10 | iPhoneXR | × | Liquid Retina ディスプレイ |
2017.11 | iPhoneX | ○ | Super Retina HD ディスプレイ |
2017.9 | iPhone8 | × | Retina HD ディスプレイ |
2017.9 | iPhone8Plus | × | Retina HD ディスプレイ |
これを見ると、
Retina HD ディスプレイ < Liquid Retina ディスプレイ < Super Retina HD ディスプレイ <Super Retina XDR ディスプレイ へとよりレベルアップしている事がわかります。
そしてSuper Retina HD ディスプレイとSuper Retina XDR ディスプレイが有機ELである事がわかっていただけるかと思います。
有機ELと液晶の違い
この有機ELと液晶との違いは、有機ELは自ら素子が発光する為バックライトが不要だということです。液晶は自ら発光しない為、バックライトが必要です。その為有機ELはより薄くて軽く、消費電力も少なくてすみます。ある程度曲げたり、形状を変える事ができるというのも特徴です。
iPhoneの取扱のある店舗で是非画面を見比べてみてください。iPhoneSE(2nd)とiPhone12シリーズを並べて比べるとその綺麗の差は一目瞭然です。

まるで写真を貼ったかのような鮮やかさにくっきりはっきりしてる。これは見比べないとわからないね。
実際、iPhoneSEを購入しようと来店されたお客様が、見比べてiPhone12miniを買って帰られることが多いのです。それくらい画面のちがいは体感レベルで大きいです。

初めてiPhoneXを手にした時、その液晶の綺麗さに驚きました。一度有機ELの画面に慣れてしまうと、もう普通の液晶のスマホには戻れないな・・と感じたのを覚えています。
そして、iPhoneXで感じたそのディスプレイはiPhone11Proで更に進化しました。
Super Retina XDRとSuper Retina HDの違い
Super Retina XDR ディスプレイは、Super Retina HD の2倍のコントラスト比、最大輝度は約30%向上しています。その上でエネルギー効率は15%改善しています。その為HDR写真やビデオを真の黒と眩しいほどの白でより鮮やかに楽しめます。動画や写真などを見るのが好きな方にはお勧めなディスプレイなのです。
映画やゲームなどのコンテンツを美しく表現してくれるディスプレイとも言われています。

Appleは商品の色や質感を表現するのに、iPhoneのSuper Retina XDRで最も近い色になるようにしているのではないか?と先日AppleWatchの記事を書いているときに思いました。AppleWatchの新色の赤はiPhone11Proで見る色が一番実物に近かったからです。あくまでも私の憶測ですが。
そして、2020年秋。とうとうAppleは贅沢にも全てのiPhone(春発売のSEをのぞく)にこのSuper Retina XDRを搭載してきたのです。
さらなる進化
更に、この上をCeramic Shieldでカバーし、本体デザインを変えることで、耐落下性能を4倍に上げています。これにより壊れにくく割れにくいiPhoneを登場させてきたのです。
Appleの進化がますます止まりませんね。ぜひ、その鮮やかな画面は実物を手にとってご覧ください。
<こちらの記事の一部は2021年1月15日配信のAppleFUNラジオ#15でもご紹介しました>
2021年元旦から始めた音声配信によるAppleFUN(スタンドFM版)の番組です。ラジオっぽい番組づくりで、毎回Appleに関する情報を配信しています。Appleのサービスや製品のこと、好きなことなどを音声でお届けしています。
#15のAppleFUNラジオの放送はこちら。
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