お手頃価格のHomePod mini。新色も登場して注目がまたまた高まってきましたね。
midoriさん。
HomePod miniはAirPlayスピーカーであってBluetoothスピーカーじゃないって聞いたんですが、どういうことですか?
iPhoneやiPadがMacにAirPlayでつながるっていうのも聞いたんですが、これもよくわかりません。
HomePod miniなどのAirPlayは、理解してないと大トラブルにつながっちゃうところなんで、今回は、Appleの技術用語「AirPlay」について説明します。しっかり理解していきましょう!
「文系女子でもわかる」AppleのAirPlayについてまとめていきたいと思います。
HomePod miniを販売する時、必ず説明しましょう
HomePod miniをBluetoothスピーカーと勘違いする人、結構いそうなんですが、全く違うものになるので、注意してください。
AirPlayの歴史
「iCloud」よりも長く、2004年 6月Airtunesという名前で誕生。
現在の規格は「AirPlay2」になっています。
AirPlayって何か
無線技術の(Wifi)を使ってiPhoneやiPod、iPadなどのApple製デバイスから、ビデオ、写真、音楽などをAppleTVやHomePod、AirPlay対応スピーカー、AirPlay対応スマートテレビに映し出したり流したりする技術です。
デバイスの画面上のウェブサイトやプレゼンテーション、スプレッドシートなどを大画面に映し出したりもできます。これをミラーリングって言います。
AppleTV4KをつかってiPhoneなどの画面をテレビモニターなどに映し出す技術もこのAirPlayの1つです。
線とかで繋げなくても、大きな画面に映し出したり、離れたスピーカーから音を出したりするApple独自の技術。この技術には基本WiFi環境が必要です。
P2P AirPlayでさらに便利
ですが、どうしてもWiFiがない場所でプレゼンテーションしないといけない。もしくは同じネットワークを使えない・・といった場合でもP2P AirPlayに対応しているAppleTVやHomePodなどはミラーリングできます。
WiFi環境が十分に整っていない公演会場や学校現場などでも安心の機能ですね。
そして、この機能を使うためにApple TVやHomePodはBluetoothを使ってお互いの位置を把握し、WiFiダイレクトのような機能で端末同士が送受信できるようになっているんです。このことをP2P AirPlayって言います。
現在のAirPlay2対応のAppleTVやHomePodなどは、WiFi環境がない状態でも利用できるP2P Airplayに対応しています。あくまでもP2P AirPlayであってBluetooth接続ではないです。
Apple製品以外の製品とBluetooth接続できるわけではありません。誤解しないように気をつけてください。
AirPlay2のすごいところ
AirPlay 2はオーディオ機器の複数同時接続に対応しています。
HomePodやHomePod miniなどは、 2台以上所有するとさらに面白い。
例えば同じ部屋に 2台のHomePodを設置すると、音が左右に別れてステレオ対応になります。
大きな家に住んでいる方だと、家のあちこちにHomePod系を置くことで、リビングではクラシックを子供部屋ではロックと違う曲をかけることもできますし、全ての部屋に同じ曲をかける事もできます。
AirPlayには映像出力とオーディオ出力とある
さてこのAirPlay、説明する上でややこしくしていたのが、AirPlayするものが 2種類あるということ。「映像出力」系と「オーディオ」系の 2種類。
動画や画像をモニタやディスプレイにワイヤレスで映し出す映像出力系AirPlayと
音楽や音声といった音をワイヤレスでスピーカーから流すオーディオ系AirPlayとがあるんです。
動画や画像をモニターにミラーリングできるものは結構多く、一部の動画サイトを除けばほぼできます。しかし、音楽や音をAirPlay対応スピーカーから出力するには対応するアプリが絞られてきます。ゲームなどは対応していないものがほとんどです。また、仮に対応していても性質上遅延が起こるためゲームや楽曲制作などの現場にAirPlay機材は向きません。
AppleTVなどはかなり多才で、AppleTV自体がAirPlay受信デバイスなんですけど、ここからまたオーディオをAirPlayスピーカーに飛ばせます。つまり受信デバイスでもあり、オーディオに関しては送信デバイスにもなっています。
MacOS12 Montereyへのアップデートで、AppleTVはHomePod miniなどにも音声を飛ばしながら、MacへもAirPlayで音声出力できるようになるなりました。少し離れたディスプレイにAppleTVで映像出力をしつつ、音声は手元のMacでクリアに聴く。そんなことも可能になっています。
<Apple公式サポート>
・AirPlayでビデオをストリーミングする/デバイスの画面をミラーリングする
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AirPlayスピーカーとBluetoothスピーカーは別物
AirPlayスピーカーとBluetoothスピーカーって同じワイヤレスのスピーカーですけど、別物ですからね。
AirPlayはWiFiでつなげるので音の劣化がBluetoothと比べると少ない。
Bluetoothの方は近距離無線なので距離も飛んでもせいぜい10m程度。音飛びや劣化、遅延がおこりやすい。送信機と受信機は近くにあればあるほどいい。近距離でも劣化は避けられないため、離れれば離れるほどさらに劣化します。
Bluetoothスピーカーは音は落ちるが汎用性が高い
Bluetoothスピーカーは、Bluetooth対応機器であれば、それがAppleだろうとAndoroidだろうとWindowsだろうとMacだろうと音が出せます。手軽なんですよ。音質を気にしないというのであれば色んなものに繋げられるのはBluetoothスピーカーです。
AirPlayスピーカーはApple製のデバイスとしか繋がりません。(厳密にいうとWindows10でiTunesからの出力であれば一部対応してる部分もありますが、アンドロイドからは利用できません)
Bluetoothスピーカーはそのデバイスから音が出ているものならなんでも出力しますが、AirPlayスピーカーはアプリそのものがAirPlayに対応していなければ音は飛ばせないんです。
2022年以降、次世代のBluetooth規格も登場してきそうです。
AirPlayスピーカーは高音質。WiFiの電波があれば遠隔操作可能
ですが、AirPlayスピーカーは高音質なのが特徴です。そして、WiFiの電波が届く距離ならばどれだけ離れていても再生できます。同じネットワークである必要もないため、会社にいながら家のHomePodを鳴らせるなんてことができます。
ちなみに、HomePod miniはAirPlayスピーカーかつスマートスピーカーなので、WiFiは必須です。それも安定したWiFi環境が必要になります。
AirPlayスピーカーとしては、一旦設定しておけば、WiFiがなくてもつながりますが、スマートスピーカーとしてApple Musicを流したりする用途ではWiFiのネット環境が安定していないと「インターネットの接続に問題が起こりました」・・となって何も再生されなかったり、曲が止まったり再生されたりを繰り返して不安定になってしまうので注意が必要です。
ということで、今回はAppleのAirPlayについて説明しました。