midoriさん、最近HomePod miniのことをお客様に色々聞かれるんですが、よくわからなくて・・
Bluetooth スピーカーでいいんですか?
それ一番やばい勘違いです。
設定するのに対応するiPhoneやiPad、iPodtouchが必要と聞きましたが、設定さえしたらBluetooth対応の機器で使えるんじゃないんですか?
使えません。HomePodはAirPlayスピーカーですから・・。
今回は、現場でも勘違いしているスタッフさんが多い、HomePod・HomePod miniについて購入前に知っておきたい注意点をご紹介します。
HomePod mini
HomePod mini __14,800(税込)
AppleCare+ for HomePod mini
税込価格 | |
AppleCare+for HomePod mini | 2,200円 |
Apple Care+for HomePod mini | |
サービス期間 | 2年間 |
過失や事故による損傷に対する修理 | 1年間に2回まで |
サービス料 | 1,500円(税込) |
ご購入前に注意したい6つのこと
低価格なのに、音質がよく、そして可愛い。このスマートスピーカーかつAirPlayスピーカーの購入に当たっての注意点をご紹介します。
①コンセントが必要
ポータブルではないので、コンセントが必須です。20WのACコンセント(同梱)を使うので外で持ち運んで使うことはできません。
ケーブルの先がType-Cになっているので、MacBookAirなどのUSB-C端子につなげたら利用できるだろうか?と考えた方もNG。20Wの電源供給ができないと使用できません。電源供給量が足りない場合は、天面タッチパネルがオレンジ色に点滅します。電源アダプタそのものは20W対応以上であれば他社製品でも使用可能です。
これって抜けるのかしら?って売り場のHomePod miniのコンセントの根本をさわっているお客様も・・。抜けません。ポータブルではないですよ。
②安定したWiFi環境が必須
WiFi環境が整っていないと使えません。不安定な場所では使用できません。WiFi環境を安定したものにする必要があります。(802.11n Wi-Fiを使用)
スマートスピーカーとして利用する場合には、安定したWiFi環境が必須ですが、Appleデバイスからの音楽や音声再生の場合は、P2P AirPlay機能が利用できる為、WiFi環境がなくても利用できます。(初期設定時にWiFiは必須)
③外部スピーカーではない
音響機器やTV等に直接つなげません。入力用の端子はなし。有線接続は不可です。
※AppleのAppleTV 4Kのデフォルトスピーカー(ホームシアタースピーカー)として使用することは出来ます。
ARCは、「Audio Return Channel」 (オーディオ・リターン・チャンネル)の略です。
通常HDMIは映像と音声の信号を一方向に送りますが、ARCに対応すると逆方向に音声データを送ることもできるようになります。なので文字通り「音声が返ってくるルート」ということでARCと呼ばれています。
④Bluetoothスピーカーではない
Bluetoothでつなげません。Bluetooth5.0がついていますが、Bluetoothスピーカー用ではありません。ただし、WiFiを切ってしまってもP2P AirPlay※機能のおかげでiPhoneやMacなどからのオーディオ出力は可能です。
※「P2P AirPlay」はBluetoothを使って送信側と受信側をダイレクトに接続する技術です。
⑤AirPlayスピーカー
対応のApple製品でしか使えません(Windows上でのiTunesアプリでは使用できます)。AirPlay対応アプリでしか使えません。スマートスピーカー機能を使うためにはWiFiが必須です。WiFiがあってもその環境が不安定だと快適に使えません。
⑥スマートスピーカー
Siri対応のスマートスピーカーです。
以上のことを説明しますね
この機能を使って、スマートホーム化する際のハブになれます。
我が家はHomePod miniとSwitchBotの組み合わせでスマートホーム化してます。
こんな特徴のスピーカー
外部スピーカーでもBluetoothスピーカーでもない
HomePod miniは一般的な「スピーカー」ではありません。パソコンとかテレビとか、音響機器に有線でつなげてスピーカーとして使うことは出来ません。入出力端子はありません。
また、「Bluetoothスピーカー」でもありません。Androidにつなげたり、Bluetooth対応機器に接続してスピーカーとして使うことは出来ません。
AirPlayに対応しているApple製品にしか使えないので、要注意ですよ。
設定後は、スマートスピーカーとしては使えますが、他社製品の外部スピーカーとしてはつかえません。
WindowsPCの場合は有料アプリなどをインストールして使う裏技があります。
「AirPlayスピーカー」かつ「スマートスピーカー」
HomePod miniは「AirPlayスピーカー」です。
「AirPlay」とはAppleにおける写真・動画・音楽などをワイヤレスで再生する機能のことです。最近ではAirPlay対応機器(受信側)というものがApple以外からも販売されるようになってきていますが、送信側はApple製品のiPhone、iPad、iPodtouch、Macに限られています。
受信側はAppleTV、HomePod(miniも含む)、AirPlay対応スマートテレビ、AirPlay対応スマートスピーカーに限られます。
Bluetoothとは違う仕組みです。
くりかえしますが、「Appleの機器以外で使うことは標準では出来ない」です。
AirPodsなどのイヤホンはBluetoothイヤホンなので、他の機器にも使えますが、HomePodは「他社製品とは使えない」ので注意が必要です。
基本他社製品とは難しいですが、WindowsPCにiTunes10.2以降をインストールした上でiTunes利用での音楽再生には対応するようです。こちらも同一ネットワークへの接続等の条件があります。
「AirPlayスピーカー」って何?
「AirPlayスピーカー」についてもう少し掘り下げてみましょう。
今現在の最新規格はAirPlay2です。AirPlay2は対応する受信機同士を同時に複数台つなげることが可能です。
その為、HomePodやHomePod miniは複数台持っていると、2個でリンクしてステレオで楽しめたり、複数の部屋で同時に同じ音楽かけたり、別々の音楽などを流したり・・ということができます。
また、音質をよくするということに力をいれている規格ですので、どうしても音を出す時にタイムラグが生じますが、それを動画の方の再生を遅らせることで、ズレを修正しています。
例えばMacなどでYoutubeを見ている時、パソコンのスピーカーからHomePodへの音出力に切り替えると、一旦映像がとまります。切り替えと同時に映像も動き出しますが。これは、どうしても音源を品質良く再生しようとすると映像とズレが生じる部分を、映像を送らせて再生することでズレを解消しあわせるようにしているからです。
そのために切り替え時に一旦映像がとまるのです。
また、このAirPlayにはWiFi経由で写真や音楽、動画を再生させる技術ですので、当たり前ですがWiFi環境が必須となります。
WiFi | Appleシリコン | |
HomePod(2nd) | 802.11n | S7 |
HomePod(1st) | MIMO対応802.11ac | A8 |
HomePod mini | 802.11n | S5 |
無線機は下位互換性があるので、最近のWiFi6対応無線ルーターやひとつ前のac(WiFi5)の無線ルーターなどを使っている方は何ら問題ないということになります。
WiFi環境がない・・という方は使えません。また、ものすごく古い無線ルーター環境で802.11nに対応していない・・という場合も不安定なので無線ルーターの買い替えをおすすめします。
全ての機能を問題なく利用するには、WiFiの電波が複数飛んでいる場合、HomePod miniとAppleデバイスが同じネットワークにつながっている必要があります。
「スマートスピーカー」って何?
HomePodはSiri対応のスマートスピーカーです。
HomePodやminiに声で「Hey Siri ○○・・」と話しかけたり命令すると答えてくれたり、声で操作が出来ます。
今日の天気は?
〇〇までの到着時間は?
買い物リストに〇〇を追加して!
など。
また、この機能を利用してご自宅をスマートホーム化する際のハブとして利用することが可能です。SiriやIFTTT、HomeKitに対応したスマートホーム機器を設定設置をすれば、外出先から家の照明やエアコンをつけたり、見守りカメラなどでお家の状態をチェックすることも。
さまざまな周辺機器との連携で、さらに威力を発揮してくれます。
プライバシーも配慮
AppleはHey Siriという呼びかけだけしか情報をキャッチしていないので、HomePodを通じてあなたのプライバシーを取得される心配がありません。
まとめ
HomePodやHomePod miniはとても音質がいいスマートスピーカーです。Appleユーザーには非常に使いやすいデバイスだと思います。miniは価格もお手頃で可愛らしいサイズ。おすすめです。
全ての機能を快適に利用するにはWiFi環境が必須
AirPlayを利用して接続できるのは基本Apple製のデバイスのみ(他社製品とは接続できない。Windowsで使用する場合には有料アプリなどを自分で設定する必要がある)
スマートスピーカーである
AirPlay対応のアプリのみ再生可能。(ゲームなどには使えない。動画や音楽などもそのアプリがAirPlayに対応していなければ使えない)
以上のことを踏まえて、ご購入または販売をおねがいします。
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新プラン登場でHomePod miniがますます便利に
Voice Plan
Appleは2021年10月19日の発表会でApple Musicの新プラン「Voice Plan(480円/月)」を発表しました。
現在のApple Musicは2つのプラン。個人プラン(月額1,080円)とファミリープラン(月額1,680円)。AppleMusicは6月のアップデートで空間オーディオやロスレスオーディオに対応し、現在9000万曲が聴き放題で聴けるサービス。デバイスへのダウンロードも可能。
Apple Musicはこれに合わせて、Siriに話しかけて再生するスタイルに最適化された、数百の新プレイリストも追加。Siriに「落ち着いた曲をかけて」「仕事に集中できる曲をかけて」「やる気がでる曲をかけて」のように頼んだり、「こういう感じの曲をもっとかけて」のように頼むことで、パーソナライズされた音楽体験ができます。
Hey Siri
「やる気がでる曲」でなおかつ「日本の曲をかけて」と依頼したら
やる気(邦楽)をおかけします
この新プラン。HomePod miniには何ともありがたいサービス。HomePod miniはWifi接続を前提としたAirPlayスピーカーなので、ネット環境は必ず接続されている。そして空間オーディオやロスレスには対応していない。もともとSiriをつかって動作させる機械なので、HomePod miniでの利用を前提に出したプランだろうと勘ぐってしまう。
主にHomePodでAppleMusicを手軽に利用したい方にはおすすめしたい新プランといえます。
プラン | Voice | 個人 | ファミリー |
月額料金 | 480円 | 1,080円 | 1,680円 |
利用人数 | 1人 | 1人 | 6人まで |
利用可能デバイス | Apple製品のみ | Apple製品および AppleMusic対応の 他社製品も可能 | Apple製品および AppleMusic対応の 他社製品も可能 |
Siriからの再生 | ○ | ○ | ○ |
音楽再生 プレイリスト ステーション | ○ | ○ | ○ |
歌詞表示 ミュージックビデオ | ✕ | ○ | ○ |
ロスレスオーディオ 空間オーディオ | ✕ | ○ | ○ |
ライブラリーへの ダウンロード | ✕ | ○ | ○ |
Apple Musicは2023年1月30日現在、AirPodsシリーズ、HomePod mini、および対象のBeats製品のご購入で6ヶ月無料体験が出来ます。