iPadPro11(2nd)とiPadAir4を9つのポイントで比較

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お客様
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iPadProとiPadAir4ってどう違うんですか?

midori
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今回はこの2機種の違いについてご紹介します。

現在のiPadシリーズ

性能で分類すると

iPadPro12.9とiPadPro11・・ハイエンド

iPadAir4・・ミドルクラス

iPadmini5・・エントリのミニサイズ。ディスプレイランクがiPad8より上位。

iPad8・・エントリーモデル

iPadProとiPadAir4を比較(9つのポイント)

①チップを比較

機種チップ
iPadPro11(2nd)Neural Engineを搭載した
A12Z Bionicチップ
iPadAir(4th)Neural Engineを搭載した
A14 Bionicチップ

このチップがすごく悩ませている原因です。Neural Engine が16コアになり機械学習が早くなったということで注目されていますが、Neural Engine以外の部分がやはりA12Zの方が高性能で勝ちという結果でした。

CPUGPUNeural Engine
A12Z8コア8コア8コア
A146コア4コア16コア
midori
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A12ZとA14チップについては、A12Zの方がプロセッサで約30%グラフィックスで約65%性能が高いようです。

CPUベンチマークスコア(Geekbench

シングルコアマルチコア
A12Z11184657
A1415834198
M116877433
intel Corei910966869

実際のベンチマークと呼ばれる処理速度をはかるアプリでの結果も、シングルコアはAir4の方が早いといった結果でした。Proが負けてしまったんですね。ただ、負荷のかかる作業にかかわるマルチコアの処理能力はProの方が上でした。

チップ比較の結論

チップの比較に関しては、総合点でiPadProが少しだけ高性能。ただし、微妙といったところです。

②認証方式の違い

2つ目が認証方式の違いです。

名称認証方式
iPadProFace ID顔認証
iPadAir4Touch ID指紋認証

まずiPadProはiPhone12シリーズとおなじ、顔認証を採用しています。

Air4の方は、電源ボタンの部分でのタッチIDを採用した初めてのモデルになります。

そのため、この2機種は縦横が全く同じサイズではありますが、電源ボタン部分がiPadAir4の方が少し大きくなっています。

マスクをずらして認証するのは面倒な学生さんや外回りの仕事などをされるような方は、タッチID利用のAir4ありだと思います。

midori
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スマホ決済などの利用で外でも頻繁に認証する必要のあるiPhoneと違って、iPadの場合は自宅使用の方が多いので、どちらの認証方式でもあまり困らないといった人が多いのではないでしょうか。

認証の違いによる結論

マスクなどをつけた状態で認証をする機会がある人にはTouch IDが利用できるiPadAir4は便利。

逆に自宅作業などで顔を向けるだけでロックが解除できるFace IDによる認証の方が便利な場合も。

認証方式の違いは甲乙つけ難く、使用者の使い勝手で違いが出るがどちらでもいい人が大半と思われる。

③重量の違い

WiFi重量Cellular重量
iPadPro11471g473g
iPadAir4458g460g
iPad8490g495g

重量についてですが、約470gと460gといったところでProの方が約10g程度重たくなっています。まあ10gは気にするほどではないですね。

ちなみにiPad8は490gでAir4とくらべて30gProとくらべて20g重たくなってます。

重量の比較での結論

重量の差は10g程度しかなく、気にするレベルではない

④画面の大きさ・明るさ

大きさ明るさ
iPadPro1111インチ600ニト
iPadAir410.9インチ500ニト
iPad810.2インチ500ニト

大きさは少しベゼル(縁)が太いかなって程度でほぼ気にならないレベル。

画面の明るさはProとAir4では100ニトほどProの方が明るくなります。この違いは並べると感じる人は感じます。実際に売り場で見比べてもAir4の方が暗いといった印象で、動画好きの私は気になります。

画面の大きさ・明るさ比較での結論

画面の大きさはほとんど気にならないレベルで差は小さい。

明るさは100ニト違うため、気になる人もいるレベル。こちらも大きな差ほどではない。

⑤音響の違い

この差は聴き比べると結構大きい。流す楽曲の違いでも違いのよくわかるものとさほど違いの出ないものもある。

スピーカー
iPadPro11四隅に1つずつの4スピーカー広がりと立体感のある音
iPadAir4左右に1つずつの2スピーカー左右の広がりが出てくる
iPad8lightning端子の横に2スピーカー音量も小さく広がりがない

iPad8などはスピーカーが2つですが、動画を見るため画面を横にして設置するとLightning端子側にだけスピーカーがあるため、ステレオにはならず、音もシャカシャカしていて耳障りです。動画視聴だとイヤホンがほしいかもしれません。

iPadAir4では同じ2スピーカーでも、左右にふられているため、ステレオ効果で明らかに音の質が変わってきます。少しシャカシャカした感じも抑えられており、売り場で聞くと最大音量も少し大きい気がしました。

iPadProですが、こちらはうんと変わってきます。4つのスピーカーになるため、包み込むような丸みを帯びた立体感のある音に変わります。動画視聴目的だとこちらの方が・・と言いたくなる違いがあります。

もちろん、HomepodのようなAirplay対応スピーカーやAirPodsProのようなブルートゥースイヤホンで聴けば、搭載スピーカーよりもっといい音にかわりますから、関係ありません。

しかし、単体で動画視聴する場合は、これは大きな違いをもたらします。

midori
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スピーカーの違い、音の違いは売り場で聴き比べるのが一番です。店員さんに声をかければ快く試させてもらえますよ。

この辺りは、最近は他の音響機器を全面に出してきているためかAppleのサイトでは説明が省略されてますね。

AirPodsProなどで聴くと、音は全く別物になりますしね。

音響の違いの結論

音響の質はスピーカーの数等の違いもありiPad単体での再生の場合は差が大きい。

ただ、他の音響機器、HomePodやAirPodsProやAirPodsMaxなどの機器を使う場合は、そちらの方が音響がいいため、気にする必要はない。

⑥カメラの違い

カメラiPhoneで比較すると
iPadPro1112MPの広角カメラと10MPの超広角カメラiPhone11に近いが
超広角がiPadの方が低い
iPadAir412MPの広角カメラiPhone6S並
iPad88MPの広角カメラiPhone6並

Proには広角と超広角のデュアルカメラがついています。イメージだとiPhone11に近いんですが、iPhoneの方は広角超広角ともに12MPです。

写真や動画撮影については、iPhoneのProシリーズには勝てません。ですが、お客様の中には大きなディスプレイで画像を確認しながら撮影をしたいといったニーズもあります。

そういった方には広角と超広角がついているProのカメラの方が魅力的かと思います。

また、ライダースキャナーという距離を測定するセンサーもついているので、不動産関係のお仕事をされている方がProを購入される例がよくあります。超広角もついているので狭い空間でも写真が撮れますし、ライダースキャナーを使って部屋の中のサイズ測定にもつかえます。また、契約で必要な資料とか契約書類をiPadの中にいれて、そのままApplePencilをつかってサインをもらうというような使い方もできるます。これらがProだ1台でこなせるのです。この部分はAir4よりProに軍配があがりますね。

カメラの違いの結論

カメラ性能は最新のiPhoneには勝てない。

仕事などで写真を撮ることもあるが一台でこなしたい場合はiPadProの方が使い回しがきく。

⑦リフレッシュレートの違い

画面のリフレッシュレートと呼ばれる切り替え速度ですね。

iPadProはこれが1秒間に120回。Air4やiPad8は60回となっています。

このちがいは現在のところApplePencilを使った作業で差が出てきます。Proはそのリフレッシュレートの高さからペンの反応がなめらかで吸い付いてくるように描けるのにたいして、Air4などだとちょっと遅れてる感があります。あくまでもわずかな部分なので気にしないもしくは感じない・・といった人もいるかと思いますが売り場で描き比べると違うという方が多いです。

ただこの違いはノートをとるとか簡単なお絵かきをする程度であれば気にする必要はない程度ですね。イラストを描きたい、漫画やアニメを描いていきたい、本格的なアプリも使っていきたいといった用途の場合は、私はProをお勧めしています。

リフレッシュレートの違いの結論

ApplePencilを使う頻度が高く、イラストを描いたり写真などの修正をしたりする場合はリフレッシュレートの高いモデルの方がストレスは感じにくい。精度や滑らかさ書き心地を気にするならiPadPro。

⑧内蔵メモリーの差

内蔵メモリー
iPadPro6G
iPadAir44G
iPad83G

iPadProの内蔵メモリは6G,Air4が4Gになり、1.5倍の差があります。

イラスト関係は相対的にメモリを大きく使用する可能性が高く、特にレイヤーと呼ばれる階層を使って描く場合などはメモリの重要度が増してきます。

最初はさほど負荷の大きくないアプリを使って描いていても、もっと良いアプリ、Pro用アプリと成長していくとこの差によって買い換えが迫られる場合があります。

内蔵メモリーの差の結論

4Gと6Gの違いはかなり大きい。

動画編集や負荷がかかるソフトを使う可能性があるなら、iPadProを選んでおく方がよい。

⑨価格の違い

Air4とProで価格差がものすごく大きい場合はそこまでProを押さないかもしれないのですが、この2機種。Air4の256GとPro11の128Gでの価格差は5500円となっています。

あまり差が大きくないです。

ストレージの容量はそこまで要らないという方であれば、ちょっと頑張ればProも買えるといった範囲なんですね。

価格の違いの結論

価格差は思ったほど大きくない。128G程度あれば良いのであれば、iPadProも視野にはいるレベル。

イラストや漫画などを描くのが好きな子どもさんなら

iPadProをおすすめしています。

周辺機器のApplePencilなども同じものを使いますので、差額は本体価格のみとなります。

もう少しがんばると、本格的に絵を描きたいという方だとiPadPro12.9のサイズも魅力的ですね。iPadPro11がおよそB5サイズ程度とするとiPadPro12.9がおよそA4サイズになります。

価格はあがりますが、これはこれで魅力的なサイズ感です。

まとめ

カメラとしての利用目的もない、絵を描くようなこともない、動画編集をがっつりしようという野望もない。動画をみたりゲームをしたりが多くて、長く使いたいといった用途であればiPadAir4がコストパフォーマンスは高いと思います。iPadをPCぽく使いたいといった学生さんの用途もiPadAir4あたりが使い勝手がいいのではないでしょうか。

ProにはProの使い勝手の良さ、AirにはAirの使い勝手の良さがあるので、皆さんの使い勝手でお選びください。

2021年元旦から始めた音声配信によるAppleFUN(スタンドFM版)の番組です。ラジオっぽい番組づくりで、毎回Appleに関する情報を配信しています。Appleのサービスや製品のこと、好きなことなどを音声でお届けしています。

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