今回の記事は、2020年10月2日に私自身が体験した「iPhone11Proのバッテリーが急激に減ってしまう現象」について考察しています。似たような体験をされた方は、解決法も載せていますので参考にしてください。
対策法
似たような現象に悩まれている方は、是非、iPhoneの再起動とウィジェットの見直しもしくは不要なウィジェットの削除をおすすめします。
※7月27日にiOS14.7.1がリリースされました。UPデート後にバッテリーの減りが異様に早くなった・・といった方がまだいらっしゃるようです。ただ、この現象は一度改善されると繰り返している様子はあまり聞かれません。落ち着いて対応してください。
何が起こったか
iOS14.0.1にUPデートしたら・・
AppleWatch6を予約した為、普段はiOS等の大幅アップデート時は1・2ヶ月様子をみる筆者ですが、今回は早々にiOS14にアップデートしました。
以前からBluetoothを利用するAppleWatch・AirPodsProなどのiPhone周辺機器を使っています。
iOS14を利用して特に気になる異常はありませんでした。
ですが、9月30日の晩にiOS14のマイナーアップデート版のiOS14.0.1をインストールしたところ、10月1日と2日にiPhone11Proの電池の減りが異常に早くなったのです。10月1日は仕事が休みだった為、午後から外出したのですが、電池がみるみる減っていき3・4時間後には充電しないとヤバいといった状況になっていました。が、まだ異常には気が付きませんでした。
2日の朝はおかしいと気がつきました。朝6時半に100%状態で充電器からiPhoneを取り外し、出勤までさほどiPhoneには触らずにいました。ですが2時間半後、家を出る頃には充電量が80%を切っており本体が熱くなっているのです。いつもとは違った異常さを感じ、とりあえず万が一に備えて急遽充電器を持って家を出ました。
30分ちょっとの通勤時間も途中iPhoneはずっとスリープ状態でかばんの中でしたが、会社についた頃には60%台。更衣室で着替えて売場に出た時には50%台と異常な減り方。その後も1・2分で1%電池が減っていく。あまりのスピードで怖くなり、iPhoneを充電器に挿し昼まで放置しました。
昼休憩までには、100%になっていましたが、やはり本体は普段ないほど熱く、バッテリーの減り方も異常。とりあえず、省電力モードに変更し、アプリも全て閉じ、様子を見ることに。(アプリを利用していないはずなのにバックグラウンドで動きつづけているアプリがいました。確認するとメモアプリ。とにかくおかしいので、夕方少し時間があいた時にメモアプリの設定を変更しなおしました。)
ネットで検索してみた・・
電池の減りが早い時は・・の記事はあるけど
2020年10月2日の時点ではネットにこのような症状に関する記事はありませんでした。その時みつけた類似記事には、省電力モードにしたら・・とか、Bluetoothをoffにする・・とか、バッテリーの最適化をoffにするとか・・が書いてありましたが、その対応とは違う・・と感じました。
BluetoothをoffにしたらAppleWatchもAirPodsも使えない!
とりあえず、家に帰るまで電池を持たせなくては・・という緊急事態なら、省電力モードとか位置情報offとかBluetoothを切るとかもありですが、これは根本解決にはなりません。「とりあえずバッテリーを持たせる」だけの対応です。それを続けたらiPhoneやApple製品の良さは無くなってしまいます。
OSのバグも考えられるので、もしOSが更新されたらすぐにUPデートすればいいのですが、OSは最新にしたばかり。それに、10月2日の時点では、電池の減りが早い・・という話が周囲から聞こえませんでした。
職場には何十人もの従業員がiPhoneを使用しており、そのうち10人前後がすでにiOS14にアップデートしていました。
電池の減りが早いという現象は、その後も多発しているようで記事へのアクセス数が依然と多い状況が続いています。
ネットでもこの現象に対する記事が増えています。
新型iPhoneでも症状があるようです。しかし全員が同じように症状がでているわけではないので、iOS14の何かが関係していると思いました。
2020年10月2日の時点では、Watchが原因なのか?何かアプリか?と・・悩みました。
Watchアプリもバッテリー消耗が早いという症状があったらしく、そちらは早々にAppleからOSのバージョンアップが出て解決しました。
私のまわりではAppleWatch SEの人にそういう症状が少し見受けられました。
私の場合はなぜかメモアプリがバッテリーの80%を占めていて、そんな使い方していないのに、こいつが悪いのか?と思い、ウィジェットから消しましたが、この時点ではよくわかりませんでした。
iOS14になった時、なぜか自動でメモアプリがウィジェトとしてトップに貼りついていました。
12月には職場の同僚にも同じような症状の人が現れて、極端なバッテリーの減りはある種のウィジェットによって起こっているのでは・・という疑惑が大きくなってきました。
とりあえず再起動してみたら
10月2日の夕方、Appleコーナーの同僚に聞いてみたら。
電池消耗が早いとか本体が熱くなるとか・・っていうトラブルの時は、「とりあえずは再起動してみたら」意外とそれで解決すること多いよ!
そうだねー。そういえば、その発想が抜けてたわ。
ということで、再起動をかけてみました。
すると、バッテリーの減り方がなだらかになったではないですか。省電力モードよりも減り方が緩やか。
画面off状態でもバンバン電池が消耗されていたのが嘘のように、そして、本体の熱もおさまりました。
一体何だったのか?
iOS14.0.1にアップデートした昨日の朝に再起動はかかっていましたが、その後一度も電源を落としていなかったので、再起動のしなおし。
再起動とおなじタイミングで、メモアプリのウィジェットは消し、バックグランド更新も使ってなさそうなアプリは全てoffにしていました。
10月2日の22時を過ぎた時点で確認したところ、メモアプリの電力消費の%もどんどん落ちていきました。
私の場合、これでこの現象は完全に解決しました。その後も症状は出ていません。
その後のアップデート後も症状はありません。
周りのユーザーに聞いても、AppleWatchのバッテリーの減りが異常に早いといったスタッフもいましたが、このスタッフはiPhoneとWatchの再起動で完全に解決しました。
異常があった場合、とりあえず再起動はした方がいいです。それだけでおさまる不具合も結構あります。
再起動しても変わらない場合
職場の中でも、iPhoneユーザーが多いのですが、再起動したけど状況があまり改善しない・・という同僚も一人だけいました。バックグランド更新のアプリやGPSを使うアプリは使っていないとのことでしたが、ウィジェットは色々使ってるとのことでした。
ウィジェットを見直すことを提案してみたところ、後日不要なウィジェットを削除したら症状は治ったとのことでした。iOS14のウィジェット機能面白いのですが、結構アプリによってはバッテリー消費が大きいようですね。
再起動でもなおらない時のチェック箇所を紹介します。
バッテリー消費アプリをチェックする
iPhoneの「設定」>「バッテリー」をタップ、少し待つと「App毎のバッテリー使用状況」が確認できます。使用状況で心当たりがないほど使用しているアプリがないか確認しましょう。
使い方によっては、アプリを削除したほうがいい場合もあります。
iOS14.6でのバッテリー消耗の原因に、新しくなったポッドキャストアプリが原因ではないかといった話もありました。使っていない場合には一旦削除しておくのもありかもしれません。
バッテリー消費の激しいアプリ
GPSを利用するアプリ。「ポケモンGO」などを代表とするGPS機能を利用したアプリはバッテリー消費が激しくなります。ゲーム以外でもナビゲーションアプリも消費が激しいです。この種のアプリをよく使うという人は、モバイルバッテリーなどの利用もお勧めします。
バックグランド更新をOFFにしてみる
バッテリーの項目の中で、アプリがどのくらいバッテリーを使っているかの項目がずらっと下に並んでいると思いますが、バックグランド更新などはいらない・・っていうものがあったらOFFにしてみてください。
ウィジェットが消費していないか
それでも変わらないって場合は、今回iOS14から追加されたウィジェットでどれかのアプリが邪魔してる場合もあります。重要でないアプリなら、ウィジェットからはずしましょう。
不必要なWiFiにつながろうとしていないか
iPhoneはWiFiをONにしていると過去に繋げたことがある電波が近くにあるとその電波につながろうと探してしまいます。電波が弱くても繋がろうとして電力を消費してしまうのでWiFiを必要としない環境の場合は、WiFiをOFFにしておいてもいいでしょう。
場合によってはWiFi設定を一度リセットして必要のあるWiFiだけ再設定してみましょう。不必要なWiFi検索を避ける方がいいかもしれません。
GPSアプリが動いていないか
GPS機能(位置情報サービス)を多用するようなアプリも起動してないでしょうか?これらは当たり前のように電力消費が多いアプリです。ナビなどを利用した際の電力消費が大きいのは普通の事と思ってください。
Bluetoothで繋がっている周辺機器は
Apple製品とBluetooth接続で使用している場合はあまり電力消費は問題になりませんが、他社製品でBluetoothをフルに使っているようなことはないでしょうか?Bluetoothでも電力消費が大きくなる製品があります。
Apple製品同士の場合、Bluetoothでお互いを認識した後は、AirPlayなどでつながってデータをやり取りしていることが多いので、あまり問題はありません。
メールのプッシュ通知
こちらもメールの数が多いと頻繁に利用しています。プッシュ通知がなくても問題ないという方はOFFにしてみましょう。
手前に傾けてスリープ解除
こちらもiPhoneの持ち方によっては頻繁にスリープが解除されたりして電力を消費してしまいます。
AirDrop
AirDropは便利な機能で私もよく使いますが、使う時だけONにしています。普段はOFFにしています。AirDropは「すべての人」でONにしておくと、誰かがAirDropでファイルなどを送ろうとした時に、自分のiPhoneなどがその人のAirDropの相手先一覧に見えてしまいます。気になる方はこれも切っておきましょう。
OSのバグやインストール後の再起動がうまく出来ていないといった事が多いですが、バッテリーそのものの劣化が早くなったという深刻な方もいます。
AppleCare+に入っている場合、バッテリー性能が80%を切ると無料でバッテリー交換してもらえるので、一度チェックしてみてください。
AppleCare+に入っていない場合でも、購入後1年以内であれば80%を切るとメーカー保証で無料交換できます。(なかなか1年で80%を切ることはありませんが・・)
画面の自動ロックが解除されている
OSのアップデートをする際に画面のロックを解除してしまったままになっており、いつもより電池の消耗が早いといった事はあります。
画面ロックをせずにいると、どうしても電池消耗が早くなります。必要がなければ、一定時間が過ぎたら画面がロックされるようにしておくと良いでしょう。
まとめ
iPhoneとかの動きが変と思ったり、電池の減りが異常に早かったり、ゲームアプリとかで駆使してるわけでもないのに本体が異常に熱かったりしたら・・、「とりあえず再起動」です。
パソコンとかタブレットとか情報デバイスはまず第一に再起動をしましょう。この点はAppleも同じです。
今まで何もトラブってなかったのに、突然動きが変、何か変・・と感じたら、「とりあえず再起動」。大概それで解決してました・・。
他のああでもないこうでもない小手先の解決法は全部置いておいて、
1.とりあえず再起動
2.ウィジェットを疑え
です。どうも再起動はもちろんのこと今回のiOS14で加わった新機能のウィジェット。ウィジェットでどのアプリを使うかでも違っているようです。通信を頻繁に行うようなアプリをウィジェットに設定すると非常に電力を消費するみたいです。
それがアプリ上のバグなのかどうかはわかりませんが。
まずは「再起動」です。
とりあえず再起動してみたら?
ものすごく簡単な解決策ですみません。再起動と不要なウィジェットのみなおしをした後は、しばらく様子を見て、またバッテリーの状態などを見てください。私のように減り方が穏やかになったら、解決したということです。
iPhoneも一度再起動し直すことでリフレッシュ。再起動はプログラミングの再読み込みにもなるし、キャッシュやメモリーの解放にもなるし、おかしく感じたら「再起動」してください。
私の記事の後に
私が記事を書いた数日後にAppleからも公式見解が出ました。
バッテリーが異常に減る現象が起きていると。
これはApple Watchでも起こっていて、AppleWatchは10月13日にWatchOSのアップグレードで改善すると出ていました。
私の周りでも、バッテリーの消費がAppleWatch SEで異常に早い・・という同僚もいましたが、OSアップグレード前も大体みんな再起動で改善しました。今後はOSなども不具合が解消されていくと思われるので、よりバッテリー消費は抑えられると思われます。
実際に、AppleWatchもiPhoneも徐々にバッテリーの減りが安定してきました。持ちが良くなってきてます。iPhoneのiOS14が次で更にバージョンアップすれば、完全に落ち着くのかな?と予測してます。
Appleなどでも、複数の不具合が出る場合はiPhoneをリセットしてもう一度設定しなおして・・といったことまで対処法で発表していましたが、そこまでとなると結構時間も手間も取られると思うので、まずは全てのデバイスの再起動をお勧めします。それでも、異常な減り方、異常な動きをする場合はAppleの公式な対処方法にチャレンジされたらいいと思います。
iOS14.6がリリースされましたが、バッテリー問題は悪化してる?
新しいiOS14.6が5月25日にリリースされていますが、バッテリーが急激に減るというトラブルが起こってる人はいらっしゃるようです。
そして新たに加わった新機能によって、別のバッテリーが早くなくなるといった症状が出ています。
一度症状が治まった方は再発していないのではないかと思いますが、再起動や他の状況をチェックしても改善しないという方は、バックアップを取った後、初期化して再度入れ直す必要があるかもしれません。
面倒ではあるのですが、どうしても改善しない場合はしてみてください。
iOSがアップグレードした直後にこちらの記事への流入が一気に増えて、その後落ち着いていく・・を繰り返しています。
iOSの不具合を恐れて様子見ぎみだった方が、そろそろアップデートしようか・・とそのタイミングでされる方が増えるからだと思われました。
アップデート直後は何かと不安定になりやすいものです。再起動をかけた上で様子を見てください。ほとんどの方が治ってしまうようです。
iOS14.6で起こっている発熱と消耗問題
iOS14.5以降、おかしいという人も多いようですが、14.6から一気に悪化したという投稿が増えています。
このiOS14.6で起こっている問題の原因の一つが新しくなったポッドキャストアプリだとみられています。
色々試してみたが改善しないという場合、ポッドキャストは使っていないという場合ならアプリを削除する方法を試してみてもいいでしょう。(ちなみに私は最新iOS14.6にアップデートしていますが、このような問題は起こっていません)
iPhone12シリーズでバッテリーの減りが早い・・という人も
こちらもアップデートに伴う再起動などをすると落ち着く方が多いと思われます。
iOS14を入れてる人の一部で出ている症状です。本体が原因という感じでもないので、やはりOSかアプリのなんらかの不具合が原因と思われます。一通り試したが解決しない場合は、最終手段としてはリセットしてからアップデートと復元になるかと思います。
不安な方は、Appleに相談してみてください。(AppleCare+などの加入状況によっては有料サポートになる方もいらっしゃるかもしれません。iPhoneを購入したばかりの人は、90日の無料サポートもついていますので、AppleCare+に入っていない方でも大丈夫です)
番外編:こんな理由でバッテリーが減ってた例
番外編で、新しいiPhoneに替えたら、バッテリーの減りが早くなってるというお客様がいらっしゃいました。
ちょっと見せてもらったところ、何故か、待機画面でのバッテリー消費が大きくなっていて??バッテリーも劣化していません・・
前の機種の時は、こんなに夕方とかに電池が減ったりしてなかったんですよね?
お客様・・
これ、使ってない時も画面つきっぱなしじゃないですか?自動ロック設定がoffでずっと画面がつきっぱなしになっていますが・・。
え?これ、スマホケースのカバーを閉めたら消えないの?
はい・・・。これ、閉じたら消えるタイプのケースではないです・・。
あら〜。そっかー。
使用してない時の自動ロックここでかけれますから、これでバッテリー消費減ると思いますよ・・。
サポートとかしてないんですが、話ついでに・・こちらのお客様もバッテリーが減ってしまってるのかな?と思って見せてもらったところ・・最後は今回のバッテリー問題とは全く関係なかったというお話でした。